高校を中退したお子さんが、大学に行きたいと思ってやってきました。
高校を中退した後、アルバイトをしていたのですが、やりたいことができた時に、やっぱり大学を卒業しなければならないと思ってのことでした。
当時、妹さんがまなびの森で勉強していたので、その相談に来たのが始まりです。

 

大学に入学するには、まずは高校卒業資格認定試験をクリアするところからでした。
高校二年の一学期で退学していたので、高校卒業資格認定試験(当時は大検)では、高校1年生で必要な単位を履修した科目は受検する必要はありません。
また、年に二回受験の機会があり、合格した科目はそれ以降受検する必要はありません。
ですので、確実に一つずつ合格していこうと話しました。
高認に必要な科目として、現代社会、日本史、地学、英語、家庭科(今は不要)の勉強を始めました。

 

1 勉強は家で教科書を読んで、自分なりにまとめてみる。
2 塾でその範囲の要点を確認して、問題を解く。
3 家で復習をする。
の流れで進めました。

 

一人で勉強を進めるのはなかなか難しいものですが、何のために勉強しているのかがはっきりしている人は、やることさえはっきりしていれば、こつこつ進めていけるものです。
この生徒も、夏の受検で現代社会、日本史、地学を合格し、残り二科目を秋の受検で合格を目指しました。

 

また、大検の必要科目の合格も見えてきましたので、大学受験の勉強も始めようと言うことになりました。
生徒の希望は英語を大学で勉強したいと言うことでしたので、英語の勉強は大検向けの勉強ではなく、大学受験を意識した教材に切り替えました。
家庭科の勉強も順調に済ますことができ、英語の学力も着実に身に付き、秋の受検で大学受験資格を得ることができました。

 

大学は英語と現代文で受験できる大学を受験するので、秋からは英語を中心にしながら、現代文のマークシートテスト対策も進めていきました。
そして、年が明けて2月に、無事希望の大学に合格することができました。